お寿司屋さんでのマナーについてお話していきましょう。

お寿司屋さん、特に高級店へ行った場合のマナーについてお話します。元々握り寿司は江戸時代に屋台で食べる安くて、早くて、うまい、の三拍子が揃ったファストフードですから、なにも通ぶってマナーなど気にすることはないのだとおっしゃる方もいますが、ある程度の高級店へ行く場合、ほかのお客さんもお寿司の味だけでなく雰囲気も楽しんでおられるわけですから全くマナーを気にしないというのは大人気ない話だとおもいます。

お寿司屋さんではカウンターに座って握りたてを食べたいものです。昔はそこでたばこを楽しむ人もいましたが、今はほとんどのお店が禁煙でしょう。味とともに香りを楽しむためにも禁煙といわれなくてもたばこは控えましょう。また香水なども気を配りたいものです。毎日つけているあいだに自分ではさほど強い香りだと思わないようになっていくものですが、同じカウンターに同席した日にはおいしさは半減し香りの強さに辟易とするものです。

さて、お寿司を頂く段ですが、ほとんどのお店でお箸が用意されます。ですが、お寿司は昔から手で取って食べるものです。お箸はおつまみなどを頂くときに使い握り寿司に関しては手でとって食べる方がスマートだと思います。注文の仕方は「おまかせ」か「おこのみ」に分かれていることが多いですが、行き慣れたお店でないなら「おまかせ」を頼み、一通りコースが終わって食べたらないのであればいくつか追加するほうが、なにから頼めばよいのだろうと悩まずにすみます。お寿司は通常同じものが二貫ずつ出てきますので、もしあまりたくさん食べられないのであれば一貫ずつでお願いしますといえば対応してくれるお店も多いものです。ただし最近では同じネタでも、一つは生、一つはあぶりなど二貫ずつといっても工夫して出してくれるお店も多く、それも楽しみの一つです。

あとネタをしゃりからはがしてお醤油につけたり、ネタだけを食べたり、お寿司を半分に食べちぎるなどの行為は他人からみても美しくないのでしないようにしましょう。また自分でお醤油につけて食べる場合(お店によってはすべて煮きりを塗るなどしてお醤油が出ない所もあります)は寿司をひっくり返すようにしてネタの部分を少しお醤油につけてそのままネタを下にしたまま口に入れるのが一番お寿司にふさわしい食べ方だといわれています。しゃりを下にしてお醤油につけると醤油皿にご飯粒が残り見た目も美しくありませんし、必要以上にお醤油がついてしまいます。軍艦巻きなどネタを逆さにするのが難しい場合は、箸先でお醤油につけるか、ガリを醤油につけたもので軍艦にお醤油をつけるなどすると良いでしょう。またせっかく握りたてを楽しむためにカウンターでお寿司を頂くのですから、おしゃべりに夢中になるのもマナー違反と言えるでしょう。「寿司は乾かないうちに食え」といいます。握り寿司を食べる時は、テンポ良くお寿司が乾かない間に頂きましょう。